2024-01-01から1年間の記事一覧

幸せは銭湯にあり

会社勤めをしていた頃,一週間お疲れさまの意味を込めて金曜日に,来週も頑張るぞの意味を込めて日曜日に,銭湯に行くようにしていた。当時住んでいたところはユニットバスだったから,家ではいつもシャワーで済ませていた。そのぶん,銭湯での入浴は格別だ…

栗のおいしさを判断できない

学生時代、栗拾いに行く案が出たが、栗は新鮮さがおいしさに直結するイメージがわかないということで友人と意見が一致し、結局取りやめになった。 栗にも旬があるのはわかる。植物に成るものである以上、収穫できる時期が限られるのは当然だ。問題は、旬の時…

いつも心に小松未歩を

前髪を少し短くしただけで 生まれ変われちゃう そんな考え方が…わたしも好きである。他人からはわからないほどの些細な出来事で、心機一転できる小松マインドを大切にしたい。 先日、歯医者で歯のクリーニングをしてきた。歯医者に足を運んだきっかけは親知…

金木犀

小さい頃は、金木犀の香りが嫌いだった。香りそのものが嫌というより、あの主張の激しさが嫌だった。わざとらしくて奥ゆかしさのかけらもないそれは、自分の中にある花のイメージとかけ離れていた。 ところが、年をとるごとに、金木犀に対する否定的な感情は…

嫌な家事ナンバーワンは絶対洗濯

月曜日は床掃除の日と決めている。床掃除といっても、ルンバ(もどき)を作動させて、気が向いたらクイックルワイパーで水拭きをするだけのことである。無精者の自分としてはまめに掃除をしているほうだと思っているが、週末の床を見て、まともな大人は果たし…

壁掛け時計

時計を買った。壁に掛ける、ちゃんとした時計である。 わたしは朝起きるのが苦手だ。目覚まし時計のアラームを止めた記憶もないまま二度寝をしてしまう。そこで、目覚まし時計を洗面所に置き、アラームを止めた流れで顔を洗うことにした。以来、予定していた…

鉄瓶

鉄瓶を購入してから3か月が経った。気に入っている。容量が1Lしかないため、日に何度も湯を沸かさねばならないという厄介はあるが、それでも買ってよかったと思っている。扱いに慣れた今では、沸騰がおさまらないうちに蓋をして口から湯を吹きこぼさせたり、…

映画館へ行こう

財布の中にあるイオンカードを手に取り、ふと思った。イオンシネマで割引が適用されるはずだ。もともとは近所のドラッグストアで買い物をするためにつくったクレジットカードであるが、利用できるものは利用するに越したことはない。調べてみると、毎月20日…

ぶり

天然のぶりよりも養殖のぶりのほうが好きだ。初夏に引っ越しをして以来、近所のスーパーには天然のぶりしか置かれていなかった。それが今日、初めて養殖のぶりが並んでいたのである。残り1パックだったそれを、値札も見ずに買い物かごに入れ、足取り軽くスー…

有吉佐和子『恍惚の人』

「恍惚の人」は耄碌した高齢者を表している。この表現に強く心を揺さぶられ,本書を手に取った。しかし,言い得て妙だと称賛の方向に心が動いたのか,健忘に苦しむ人の姿を「恍惚」とはいささか不謹慎なのではないかと嫌悪の方向に心が動いたのか,わからな…